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漢字は勉強しなくてもいい?

こんにちは。 にほんごテラスのちょこです。


日本語を学ぶ外国人の中には、「ひらがなとカタカナが読めるから、漢字は

勉強しなくてもいい」と考える人がいます。

皆さんが教えた学習者の中にも同じようなことを言う人、いませんでしたか?


確かに、ひらがな、カタカナだけでも簡単な文章は書けます。でも、それでは

日本語の力を身につけることも、本当に日本語で楽しむこともできないと

思いませんか?


以前、漢字の勉強を嫌がっていたクラスで、私はひらがなだけで

「ははははといがいたいといっています。」とホワイトボードに書いて

読んでもらったことがあります。

「先生、これは笑っているんですか?」などと、みんないろいろ考えていましたが

読むのは難しそうでした。

そこで

「母は歯と胃が痛いと言っています。」(ふりがなをつけて)

と漢字を使って書きました。それを見て、みんなが「あ、わかりやすい!」と

驚いた表情を見せてくれました。

漢字で書くと意味が一目で伝わることを、学習者自身が実感した瞬間でした。


このように漢字には意味を明確にする力、文章を読みやすくする力があります。

同じ「はし」でも「橋」「箸」「端」と書くことで誤解を防ぎ、読み手も迷わず理解

することができます。


漢字は日本語学習の「おまけ」ではなく、理解と表現を豊かにするための大切な

要素です。

漢字の勉強を嫌がっていたクラスでも、あの例文を読んだことが漢字の必要性を

感じるきっかけとなりました。


苦手なものとして避けるのではなく、学習者と一緒に漢字を学ぶ楽しさを共有して

いきたいですね。


あなたは漢字学習について、どのように学習者に伝えていますか?


こんなことをワイワイと話せる場所が「にほんごテラス」にはありますよ!

 
 
 

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