漢字は勉強しなくてもいい?
- ちょこ

- 9月2日
- 読了時間: 2分
こんにちは。 にほんごテラスのちょこです。
日本語を学ぶ外国人の中には、「ひらがなとカタカナが読めるから、漢字は
勉強しなくてもいい」と考える人がいます。
皆さんが教えた学習者の中にも同じようなことを言う人、いませんでしたか?
確かに、ひらがな、カタカナだけでも簡単な文章は書けます。でも、それでは
日本語の力を身につけることも、本当に日本語で楽しむこともできないと
思いませんか?
以前、漢字の勉強を嫌がっていたクラスで、私はひらがなだけで
「ははははといがいたいといっています。」とホワイトボードに書いて
読んでもらったことがあります。
「先生、これは笑っているんですか?」などと、みんないろいろ考えていましたが
読むのは難しそうでした。
そこで
「母は歯と胃が痛いと言っています。」(ふりがなをつけて)
と漢字を使って書きました。それを見て、みんなが「あ、わかりやすい!」と
驚いた表情を見せてくれました。
漢字で書くと意味が一目で伝わることを、学習者自身が実感した瞬間でした。
このように漢字には意味を明確にする力、文章を読みやすくする力があります。
同じ「はし」でも「橋」「箸」「端」と書くことで誤解を防ぎ、読み手も迷わず理解
することができます。
漢字は日本語学習の「おまけ」ではなく、理解と表現を豊かにするための大切な
要素です。
漢字の勉強を嫌がっていたクラスでも、あの例文を読んだことが漢字の必要性を
感じるきっかけとなりました。
苦手なものとして避けるのではなく、学習者と一緒に漢字を学ぶ楽しさを共有して
いきたいですね。
あなたは漢字学習について、どのように学習者に伝えていますか?
こんなことをワイワイと話せる場所が「にほんごテラス」にはありますよ!

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